美輪明宏さん。
金髪の髪、霊能力者、シャンソン、舞台などなど多彩な才能の持ち主で紅白歌合戦でのヨイトマケの歌でも印象的でした。
私は個人的に全く興味のない人でしたが
今回 美輪さんが名古屋で上演されている
近代能楽集の「葵上・卒塔婆小町」という舞台を観にいく機会がありました。
光源氏の妻の葵上の話と
かつては才色兼備を謳われた小野小町の成れの果てである卒塔婆小町の話。
近代能楽集といっても現代風にアレンジされていて美女であったがゆえの苦しみを描いたもので
全くかたいものではありません。
特に後半の卒塔婆小町では華やかな舞踏会のシーンがあり
ハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』の曲が流れ(浅田真央ちゃんのスケートの曲でおなじみの曲です)
とてもきらびやかなシーンのある魅力的な舞台でした。
それに何よりも美輪さんのセリフ回し。
始まってすぐに話の中に引きずり込まれて行きます。
ほとんどが相手役の方と2人だけでの会話で進行してゆきます。
長いセリフを1時間ほど全て覚えて演じ切ります。
美輪さん現在81歳とか。 びっくりです。
長崎の遊郭街で生まれ、家業の倒産、原爆、貧乏生活など色々あってからの歌手デビュー。
どれほどの苦労や試練を体験してきたのでしょうか。
数多くの名言でも有名です。
今回はこんな2つの言葉がロビーに貼りだされていました。
はい、美輪さん。肝に銘じます。